「増補版 放浪探偵と七つの殺人」歌野 晶午
新書:1999/6(講談社)
文庫本:2002/8、2011/5(講談社)
★★★★☆
■あらすじ■
なぜ死体は動いたのか?
殺人者が犯した、たった一つの過ちとは?
「家シリーズ」の名探偵・信濃譲二が奇想天外な難事件の謎を見事な推理で解決する七つの短編に、幻の未収録作品「マルムシ」を加えた試みと驚きに満ちた傑作ミステリー八編。
■感想■
歌野氏がもう信濃譲二シリーズは書かないという決断をしたため、1篇だけどこにも収録されていないシリーズ短編がぽっかり宙に浮いていました。
その未収録作品「マルムシ」を加えて“八つの殺人”となったのが本作品。
収録されていなかった理由が巻末に自身の言葉によって語られていますが、そんなこともあるんですね。
-初読感想-
ノベルズは「問題編」と「解答編」とに分けられ、且つ「解答編」は全て袋とじになっていたそうですが、文庫は一篇ずつきちんと解答編が設けられています。
歌野氏の作品の中でも、あまりクローズアップされていない(と思う)この作品。
ところが意外に短編全てが良く出来ているんですよね。
「烏勧請」と「水難の夜」 (ちょっとフェアじゃない気もしますが)が特に好みです。
あと、信濃譲二の飄々とした感じがおもしろい。
初期の家シリーズ3部作に出てくる探偵なんですが、実は歌野氏の初期作品はどうも読む気がしなくて、放置してるんですよね(汗)
信濃探偵が出てるなら、重い腰を上げて読もうかなぁ。
正義の使者のふりをして幻想を破る方が罪深いというものです。








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